スタッフからのメッセージ
この度は、CAMPLIFIRE ISAに気づいていただき誠にありがとうございます。
日本の夏休みは短く、4月始まりの影響で年度の途中でもあることから、たくさんの宿題に追われ、塾へ通い、部活に明け暮れる――僕自身も、「夏休みの宿題」という慣用句そのままの生活をしていました。もちろん、そういった「日本の夏休み」も、多くの体験や多くの友人を得ることができる一夏の素晴らしい経験であると思います。
一方、欧米では多くの子どもたちが、サマーキャンプという生活様式で夏を過ごします。そこでは、ただ楽しいだけではなく、大いなる自然を知り、自分が人間という小さな存在であることを感じることで、自分を取り巻くすべての物事に対する愛を育んでゆきます。
15歳の夏、僕はたった一夏でしたが、米国のサマーキャンプで1カ月間を過ごす経験をしました。英語もよく分からない中、ただ無我夢中で過ごした夏。テニスがキャンプの中でいちばん強かったこと、それと、ギターを弾いてJohn Denverの歌を歌えるのは僕だけだったこと(歌っているのに意味は分かっていなかったのですが)、その二つの芸が僕を救ってくれました。そんな状況でしたが、集団生活の中で、ライフルを撃ったり、馬に乗ったり、水上スキーをしたり、夜には満天の星空に感動したり、キャンプの最後のほうでは、金曜日夜のダンスパーティで「踊ってほしい」と女の子に申し込まれてドギマギしたり。本当に大変な夏でしたが、本当に素敵な夏で、僕は帰りの飛行機の中で、一回りも二回りも自分が大人になったことを実感した夏でした。
ある期間を保護者から離れ、自分がいつもは知らない環境に身を置いてみること。そして、何もないところから自分が何を感じているかに耳を傾けてみること。それらは、僕がその後生きてきた中で、とても大切な経験であったと思っています。
あの夏を日本でも実現したい。その思いは、ビジネスマンとして仕事をしながらいつも心の中にありました。
この度、鹿児島県伊佐市の皆様、そして、共感して一緒に成し遂げようと言ってくれる仲間たちに恵まれて、新しい本格的なサマーキャンプを日本でも実現しようと走り始めました。
キャンプの中に入ったら、デジタル禁止。そして、なによりたくさん遊ぶことを励行します。安全には最大限配慮しますが、多くを与えすぎないことを大切に、自分で判断する力、感じる力、そして、自分という存在の尊さを感じてくれる夏を提供できるように、スタッフ全員で全力で対応して参ります。
ぜひ奮ってご参加ください。